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因果関係と相関関係

社会や心理の事象は、因果関係(原因と結果)を特定することができません。なので、社会学や心理学の世界では、アンケートや実験によりデータを集めてそれを統計で処理し、相関関係(関連度合い)を示し実証します。事象の原因を特定するのではなく、ある事象とある事象の関連度合いを調べるのです。

例えば、子どもが勉強できない原因を特定するのはとても難しいです。お母さん、お父さん、兄弟、学校の先生、近所のおじさん・おばさん、友達、テレビやゲームの内容などなど子どもはいろいろな関係の中で生きているのでどれが原因か特定するのは難しい。さらに子どもには遺伝もあるし、家庭環境も、本人の努力も関係します。

でも、関連性は調べられます。例えば、朝ごはんを食べているかどうかと学力の相関関係や、親の年収と子どもの学力との相関関係はいろいろなところで示されていますね。

しかし、注意する点は、あくまでも相関関係であって因果関係ではないことです。

親の年収が高くなるとその子どもの学力も高い傾向があるということで、親の年収が高いならば、子どもの学力も絶対高い ということはできません。貧乏でも優秀な子どもはいます。