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②無限、完全という概念―生物学・心理学・社会学の母性概念―

生物学では、母性はかなり限定的に捉えられています。

お母さんが妊娠すると、おなかが大きくなったり、脳内にオキシトシンという物質が分泌されます。こうした生殖に関する体の変化が生物学でいう母性のようです。

 

心理学でも、素朴な感じで捉えられてます。

人もひよこも赤ちゃんって丸いフォルムですよね。つい撫でたくなっちゃいますよね。

つい微笑んじゃいますよね。このように赤ちゃんはこうした感情を誘発するフォルムをもっています。こうした感情をマザリングといっています。ちなみに、有斐閣 心理学辞典には「母性」という言葉は載っていません。

 

社会学では、学者によって見識は異なるのですが、母性とは、他者に依存し献身的に支えるという社会的文化的な特性であるとされています。常識では、本能的に女性に備わっているとされていますが、社会学では、文化的にあとから作られたものであると考えるのです。特に、大戦中の天皇制と結びつき、つくられたという考えがあって、とても興味深いです。自分の子どもを喜々として戦争に送る母親と、自分の子どもを喜々として受験戦争へ送り込む母親は近いものを感じます。もちろん、そうではない母親の方が多いですし、母親だけが悪いのではなくて社会が母親にそうさせているという面もあります。

 

このように、母性と一口に言っても学問分野によってずいぶん違います。