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公認心理師について

いよいよ、待望の公認心理師の試験が来年からはじまります!

私は公認心理師の大学院カリキュラム会議の傍聴、下山晴彦先生の講演会に参加しました。

国家資格化について私が知っていること、考えることを書いておこうと思います。

 

今、カリキュラム検討会でもめていること

つい先日、傍聴したカリキュラム検討会でもめていたことは…、メインルートである大学院卒ではなく、学部卒でも公認心理師にしたいという議論です。学士(学部卒)で公認心理師になるには、病院などの施設が、カリキュラムを遂行する上での負担を受け入れなければいけません。どういうことかというと、A病院が受け入れたとしたら、A病院は学士と心理職の両方にお給料を払うことになります。そして、心理職の方は今までの業務をやりつつ、厚生労働省が認めるカリキュラムで学士の研修を行うことになります、大変ですね。普通だったら、そこで働いていれば自然と受験資格が得られると思いますよね。しかも、病院は、欲しい公認心理師の数ではなくて、コンスタントに3人ずつとか受け入れなければならないらしいです、厳しいっ!現場の方からは大ブーイングでした。

そして、この学士の研修期間を2年にするか、3年以上にするかでもめていました。座長さんは2年がよろしいようなんですが、それでは大学院の意味ないのでは?2年じゃぁ職場に慣れるので精いっぱいなのでは?と現場側の意見。

「大学院に行くお金がない人がかわいそうじゃないか」と座長さん。確かにそうなんですが、それならば、大学院に行くお金を軽減したほうが早いのでは?と私は思います。

 

公認心理師は厚生労働省管轄の国家資格です

民間資格である臨床心理士は、文部科学省管轄だったため、主にスクールカウンセラーとして活躍してきました。これからの公認心理師は、厚生労働書管轄で、汎用性のある資格のため、病院や学校、刑務所や民間の会社など、広く活躍が期待されます。

臨床心理士と特に異なるところは、臨床心理士が、学部はフリーだったのに対し公認心理士は、学部も心理でなくてはいけないという縛りがあることです。

また、いろいろな精神科医心理士などの見解を拝見すると、どうやら統計学に基づいた科学的な思考ができる心理師が欲しいようです。

 

なんで55年も時間がかかったか

どうして55年も国家資格化までかかってしまったのでしょうか。それはいろいろな流派があって、業界がまとまらなかったからです。例えば、ロジャーズの学派は、資格を持つことは権威をもつことだから、患者さんに寄り添うことができないとして国家資格化に大反対でした。他にも、フロイト学派やユング学派などさまざまあります。どの学派を優先して国家資格にするか、もめるわけです。

 

アダルトチルドレンだってどうやって証明できるの?

昔、私が会ったことのあるアダルトチルドレン系の臨床心理士さんは、ここにいる全ての人がアダルトチルドレンで、ここにいるすべての人がPTSDだと明言していました。心理士は診断してはいけないのにも関わらず…

もし、心理学が科学をもとにした理論であるならば、アダルトチルドレンだと客観的にわかる指標が必要になるわけです。でも、アダルトチルドレン学派の人たちは、自分がそうだと思えばアダルトチルドレンである、といえるわけです。これでは、私がクリスチャンだと思えばクリスチャンである、と同じではないですか?

これは、トラウマとか夢分析などにもいえます。

つまり、今までのトラウマだとかユングだとかフロイトだとかアダルトチルドレンだとか箱庭だとかは、あまりにも科学から離れたスピリチュアルなものだったんです。だから、国としても認めませんでした。

*私はアダルトチルドレンを完全否定していません。単に、アダルトチルドレンは科学的ではない、と言っているだけです。

精神科医だけいればいいんじゃないの?

精神科では、唯物論的な考えで治療しています。どういうことかというと、例えばうつ病になっている人がいたら、それば脳内の化学物質の異常が原因だ、とするわけです。

しかし、日常では、明らかに酷い職場などの環境があるわけです。

例えば、以下の事例を考えてみます(実話にフィクションを加えています)

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患者さんは10歳の女の子です。お母さんの作ったご飯をまずいと言って食べないため、受診することになりました。お医者さんが何度問いかけても、女の子は「お母さんの作る料理は食べたくない」といいました。女の子は、拒食症と診断されました。

後日、たまたま女の子の発言から不審に思い、事情をきいた学校の先生が、児童相談所に連絡しました。女の子は学校の給食をモリモリ食べているからです。すると、児童相談所は女の子を保護することにしました。

実は、「お母さんがぶくぶく太っているのに女の子ががりがりだ」、「夏休みのたびにご飯をもらいに来る」、と児童相談所に通報があったのです。お母さんは、気分によって女の子にご飯をあげない日があったり、腐敗したものものがもったいないからという理由で女の子に食べるよう命令したりしてました。児童相談所の人は、医師の診断書があるからという理由で、女の子のいうことを一切聞かずに拒食症だと信じていました。

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以上、結構ショッキングな話でしたね。こういう人間関係的、社会的要因の病気の場合は、精神科では対処できないんです。ですから、公認心理師のような、専門家が必要になります。

 

 昨日新宿の河合塾KALSで下山晴彦先生の講演が行われました。全部見たい方は、KALSがDVDを販売しているそうです(^-^)/